つのの細道(デンマーク)

  
 デンマークは、ドイツの先っぽにちょろっとある、小さな半島&島からなる国です。
 コペンハーゲンは、ちょっと神戸にも似た港街でした。

 生まれて初めて行った外国は、このデンマークの首都コペンハーゲンです。
 1979年のことです。
 コペンハーゲンに着いた時は、日本を旅立ってから25時間後でした。
 本当に吐きそうになるくらい長旅で、もう2度と帰るもんか、と思いました。

 1990年ぐらいまで、飛行機はソ連上空を通ることが出来なかったので、
 ヨーロッパへ行くためには、アラスカ(アンカレッジ)経由が最短距離でした。
 今は、14時間あれば、とりあえず地球の裏側まで行けます。
 国交正常化はすばらしいことですよね。平和な世界は、本当に狭くなりました。

 さて、誰でも、初めて外国に降り立った時の衝撃は、鮮明に覚えているでしょう。
 私も、その圧倒的な異国感に、夢見心地で、
 自分の足で歩いている感じがしませんでした。

 コペンハーゲンは、中世そのままの、箱庭のような街並でした。
 見どころは何もないのですが、チボリ公園のベンチに座る太った老人や、
 買いものをする主婦等がいる風景だけで、
 「ヨーロッパやなあ〜〜。」と幸せな気分に浸ることができました。

 アンデルセンの生まれ育った街なので、海岸に人形姫の像がありました。
 これは、全長70センチくらいの小さな像でした。
 人魚姫のくせに足があり、アリエルとは違い、人間そのものでした。


 
 コペンハーゲンは、石畳の狭い路地が入りくんでいて、
 歩行者天国になっているところも多く、のんびり散歩できます。
 家々は、アンデルセンの絵本に出てくるそのままの
 5階建て北欧ビルがぎっしり並んでいました。
 ひとつづつが、意外にカラフルで、陽気にさせてくれます。

 デンマークでオーロラ観察ができるようです。
 行くなら、冬場に行くのがよいかもしれません。

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